Pythonで始める!MediaPipe超入門 - リアルタイム画像・動画処理の世界へ飛び込もう
近年、AI技術の進化は目覚ましく、画像や動画をリアルタイムで解析・処理する技術も身近なものになってきました。その中でも特に注目を集めているのが、Googleが開発したオープンソースのフレームワーク、 MediaPipe です。
MediaPipeは、顔認識、姿勢推定、手認識、物体検出など、様々なタスクを高速かつ高精度に実行できるのが特徴です。Webカメラやスマートフォンアプリなど、多様なプラットフォームで動作するため、応用範囲も非常に広いと言えるでしょう。
この記事では、Pythonを使ってMediaPipeを始めるための第一歩を、初心者にもわかりやすく解説します。
MediaPipeって何ができるの?
MediaPipeは、主に以下の処理を得意としています。
- 顔検出 (Face Detection): 画像や動画から顔を検出し、その位置や特徴点を特定します。
- 顔メッシュ (Face Mesh): 顔の細かな形状をメッシュで表現し、表情の変化を分析することができます。
- 手認識 (Hand Tracking): 手の位置や指の動きを認識し、ジェスチャー操作などを実現できます。
- 姿勢推定 (Pose Estimation): 人の骨格を推定し、姿勢や動作を分析します。
- 物体検出 (Object Detection): 画像や動画から特定の物体を検出し、その位置を特定します。
これらの機能は、例えば、ビデオ会議での背景ぼかしやアバターの作成、ゲームにおけるモーションキャプチャ、スポーツにおけるフォーム分析など、様々な分野で活用されています。
準備をしよう! MediaPipeのインストール
MediaPipeを使うためには、まずPython環境にMediaPipeをインストールする必要があります。ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。
pip install mediapipe
このコマンドを実行すると、必要なライブラリが自動的にインストールされます。
最初のステップ! 顔検出を試してみよう
MediaPipeの基本的な使い方を理解するために、まずは顔検出を試してみましょう。以下のPythonコードを記述し、実行してみてください。
import cv2
import mediapipe as mp
# MediaPipeの顔検出モジュールを初期化
mp_face_detection = mp.solutions.face_detection
mp_drawing = mp.solutions.drawing_utils
# Webカメラを起動
cap = cv2.VideoCapture(0)
# 顔検出モデルを初期化
with mp_face_detection.FaceDetection(
model_selection=0, min_detection_confidence=0.5) as face_detection:
while cap.isOpened():
# Webカメラからフレームを取得
success, image = cap.read()
if not success:
print("Ignoring empty camera frame.")
continue
# 処理速度向上のため、画像を書き込み不可にする
image.flags.writeable = False
image = cv2.cvtColor(image, cv2.COLOR_BGR2RGB)
# 顔検出を実行
results = face_detection.process(image)
# 画像を書き込み可能に戻す
image.flags.writeable = True
image = cv2.cvtColor(image, cv2.COLOR_RGB2BGR)
# 顔が検出された場合、バウンディングボックスを描画
if results.detections:
for detection in results.detections:
mp_drawing.draw_detection(image, detection)
# 結果を表示
cv2.imshow('MediaPipe Face Detection', image)
if cv2.waitKey(5) & 0xFF == 27:
break
cap.release()
cv2.destroyAllWindows()
このコードを実行すると、Webカメラが起動し、画面に映る顔がリアルタイムで検出され、バウンディングボックスで囲まれるはずです。
コードの解説:
import cv2
: OpenCVライブラリをインポートします。OpenCVは、画像や動画の処理によく使われるライブラリです。import mediapipe as mp
: MediaPipeライブラリをインポートします。as mp
は、MediaPipeをmp
という名前で使えるようにするためのエイリアスです。mp.solutions.face_detection
: MediaPipeの顔検出モジュールを指します。mp.solutions.drawing_utils
: 検出結果を描画するためのユーティリティモジュールです。cv2.VideoCapture(0)
: Webカメラを起動します。引数0
は、デフォルトのカメラを指定します。face_detection.process(image)
: 画像に対して顔検出を実行します。mp_drawing.draw_detection(image, detection)
: 検出された顔の周りにバウンディングボックスを描画します。cv2.imshow(...)
: 画像を画面に表示します。cv2.waitKey(...)
: キー入力を待ちます。27
はESCキーのASCIIコードです。
さらに深く! MediaPipeの可能性を広げよう
この例は、MediaPipeのほんの一部分に過ぎません。MediaPipeには、姿勢推定、手認識、物体検出など、様々な機能が搭載されています。MediaPipeの公式ドキュメントやサンプルコードを参考に、ぜひ色々な機能を試してみてください。
- MediaPipe公式ドキュメント: https://developers.google.com/mediapipe
- MediaPipe GitHubリポジトリ: https://github.com/google/mediapipe
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